体験版…というにはあまりに巨大な46GBとかいう大容量でリリースされたこのオープンベータ版、ほぼ製品版と同じ仕様といえるものですので、この記事から当ブログ2期のメインである「GTSportプレイ日記」をスタートさせたいと思います

オープンベータ版を起動すると「最初の一台」ということで、Gr.B(ラリーカー)の中から1台ランダムでプレゼントされます
僕にはトヨタ86 Gr.Bラリーカーが送られました
このオープンベータで入手したマシンは製品版にも引き継げるということで、ホントはランエボが良かったわけですが、ランエボは製品版早期購入特典に含まれていますので、ある意味86で当たりと言えるかもしれない…w
ここからは各要素僕的に評価しながら、機能を紹介していこうかと思います
・挙動など基本的にはクローズドベータの挙動を踏襲していますが、より縦グリップは強く、横グリップは弱くなった気がします
速く走らせようとしたら滑らしたら絶対ダメ、そんな挙動です
レーシングタイヤのレーシングカー向けの挙動なのか、一般市販車だとこんなに滑らせたらダメかな…?って思うほど、とにかく真っ直ぐを基本にしていかないと上手くいきません
なので今作、今のところドリフトさせるのがすごく難しいですね
加えてオープンベータではパッド(標準デュアルショック4)のステア反応がかなり遅かったので、グランツーリスモ4のようにカウンターを当てるとそっちに飛んでいってしまいます(製品版では改善されるみたいですね)
また、クローズドベータでは感じれなかった、シフトチェンジした時の「あ、今クラッチを繋いだな」みたいな息継ぎのような感じが今回から再現されていたのが印象的です
・スポーツモード(デイリーレース)
クローズドベータ版でメインだったモードですね
オープンベータではお金はもらえるけど車は買えないので、イベント選択するとそのクラスのレンタカーを選んで走る感じでした
車が集まってきた後半は、自分の手持ちの車が使えるイベントも出てきましたけどね
今回クローズドベータ版と比べてBoP(車両性能調整)が改善されているようで、クローズドベータで全然戦えてなかったN300のWRX STIとか、Gr.3のフェラーリ458GT3とかでもかなり良いところで勝負できていたのが印象的でした
車種が多くて駆動方式もまちまちなGr.4はややコースによって有利不利あった気がするけど、それは仕方ないですね
ドライバーズレーティングのシステムはクローズドベータ版を踏襲
良い成績だとDRが上昇して、接触しないで走るとSRが上昇します
よっぽど当てまくって走らないとSRが落ちることはない印象でしたが、当てられた方もSRは下がるので不満がある人はあったみたいですね
まあレーティング低い人はやっぱり予選タイムも出てませんので、前の方でスタートして速いトップ集団で逃げちゃうのが吉です。10何番手スタートとかではむしろ参加しない方がいいかもしれない(笑)
・キャンペーンモード
クローズドベータにはなかった、今までのグランツーリスモでは「ライセンス」や「ミッション」に該当するモード
ドライビングスクールは懐かしい「発進と停止」や「パイロンを倒せ」等で、レースゲームが初めてという人でもこなしていけば基礎が身につく…という趣旨のもの
ミッションは250km/出せとか、30周の耐久レースに勝てとかの特殊なチャレンジを課されるモード
コースエクスペリエンスは、各コースをセクターごとに分けて体験できるモードですね
ドラスクはまあライセンスなので今まで通りですが、ミッションは結構楽しめました
オープンベータはレベル1と6が遊べたんですが、6は結構難易度も高くて、ボーッと走ってたら危うくゴールドを逃しそうな感じです
また耐久レース系は自分がトップに立ったあと、何台かのライバルカーにはブースト補正?が掛かって、今までのAIでは有り得ないくらい速いペースで迫ってくるので、古参でハンコン使ってる人でもそこそこ歯ごたえがある内容になってるのが印象的でした。

また、今回ナレーションに有名どころの声優が使われてて、そのことを呟いたらメチャメチャ反響があったのにビックリでしたね(笑)
・フォトモード
PS4の真骨頂とも言えるモード
どちゃくそ綺麗(笑)。GT6からの進化は確実に感じます



今回エフェクトも増えて、赤い部分・青い部分以外モノクロとかできるし、今まで通り絞りやホワイトバランスや露出補正、さらに細かく車のヘッドライト点灯部分だけ露出大きくしたり…機能がGT6から相当に増えていてベータの間には使いこなせませんでした(笑)
GT6の時はフォトをパソコンに取り込んでさらに調整したりしてたこともあるけど、その必要はないレベル
ただ、フォトモードに入ったときの操作性や、例えば
カメラの高さはカメラ構える前のウォークモードの間に決めておかなくてはいかないところ等、使いにくくなったなと感じました
構えてからも高さは変えられたみたいです。気付きませんでした・スケープス



今までで言う「フォトトラベル」に該当するモードですが、今作の背景には「本物の写真」が使われていて「本物の背景にCGの車を合成している」状態でフォトが撮れます
影やちゃんと背景写真に合わせて車が遠近されるので、違和感なく現実さながらのフォトが撮れます(背景は本物だからねw)
また作るのが楽だからか、とんでもない量の背景が用意されていて、ドイツの田舎道、ニュージーランドの川沿いの道、イタリアの建造物、廃墟、博物館、大黒PAやら榛名山のイニDスタート時点やら日産ギャラリーまで用意されてます
これは非常にいいことですよね。バリエーション豊富でハマればなかなか飽きないでしょう
ですが少し間違えると背景の粗いところに鮮明なCGの車が置かれてしまうので、あまり望遠で撮るのは良くないのかなと
あと今回からこのモードでも車を走らせることができます。自分はまだやれませんでしたが、チュリニ峠のヘアピンに200km/hで突っ込む写真とか、断崖絶壁に200km/hで向かう写真とかも撮れますね(笑)
・リバリーエディタ
今作最大の要素。これだけでいつまでも遊べる(笑)
今まで他のゲームではあったけどグランツーリスモには頑なに実装されなかったペイント機能です

車に□やら○の図系、色がだんだん変化するグラデーションライン、シャッって感じのバイナル、実在・架空のロゴステッカーを貼り付けてペイントできます。僕が今までやったことがあるゲームの中では反対側に複写できるニードフォースピードシフトに似た操作感です
ベータ版の7割はこれで遊んでいたと言っても過言ではなく…


トヨタ86グループBラリーカーベースの「VivaC 86 MC GT300」や


三菱ランサーエボリューションファイナルエディションベースの「OMV BiXXOL LANCER」


フェラーリ458GT3ベースの「JIMGAINER DIXEL DUNLOP 458」や仮想カラーのアルファロメオ4Cなど、もう自由自在ってやつですよ(笑)

もっと他の人が作ったリバリーが見たい!ってことで、オンラインロビーでリバリー撮影会なる部屋を開いたのですが…




もうね、凄いw
これなら車種がかぶっても、ワンメイクレースでも、目で楽しめるレースが可能ですね
製品版だと画像取り込みが可能になるということで、更に完成度の高いカラーリングが作れるはずです。楽しみで仕方がないですね


これとか完璧にGT300のレースじゃん(笑)
もう真っ白でいいから車だけ出してくれたら良いですよねw
・オンラインロビー
こちらは今まで通りのオン部屋ですね
基本的にはGT6で出来ることは出来る仕様になってまして、さらに使用車種を制限すればデイリーレースで使ってるBoPを適用させてレースすることや、勝手にゼッケン番号を振り分けてくれる機能を使う事も可能です
【GT SPORT】ドラゴントレイル 30周レース Gr.4ベータ版最終日に僕が主催させてもらった、Gr.4マシンによるドラゴントレイル30ラップレースの動画です
参加者2人がブロードキャスト配信してくれてたんで載せてみました
・・・長いんで全部見る人はいないでしょうけど、今回公式のBoPをそのままに、レーシングハードタイヤでタイヤ消耗5倍、燃料消費2倍の設定でやらせてもらいましたが、非常にいいレースになったと思います
一つは公式のBoPがかなりバランス良く仕上がってること。ジャガーやバイパー等は速い分燃費やタイヤ持ちが悪く、4C等はその辺が強い分予選タイムが出なかったりして、抜けて不利だったり有利だったりする車がいなかったのが収穫の一つ
これはコースにもよって、例えばもっとクネクネしたブランズハッチとかだと4Cが予選でも速くなるかもしれませんけどね
二つ目は燃料マッピングの要素が加わったこと。今回のレース、ずっとリッチマップ(燃料ドバーモード)だと燃費の悪い車は1ピットでは走れないように設定しました。なので予選ではジャガーと4Cは1秒くらい違ったんですが、レースだと後半リーンマップ(エコモード)にした上位に、ずっとリッチマップで走れた4Cが追いつく場面もありました
またバイパーのコンバースがやってた、ジャガーのスリップに付けたときにリーンマップにする、より等頭を使った走り方が要求されるレースができるようになりました。
また細かいところだと、今回ピットに入ると作業ムービーが流れますが、この間外から見たら車が消えてて、GT6までみたいに前の車がノロノロピットはいるせいでロスするみたいなことが無くなって同時ピットすることへの抵抗が無くなったことや、タイヤ交換と燃料給油が別々に行われるので、タイヤ無交換がピット作業ロス短縮につながるようになったり、給油量であと何周走れるのかの目安が表示されるようになったり、相当耐久レースが盛り上がりそうな感じです
1レースだけですが、良さそうな要素ばかり見つかってワクワクしてきました
ただ16人フルグリッドだと暗転したり操作不能になったり部屋から落ちる人が続出して、まともにスタートできなかったのが気になりますし、デイリーだと24人くらいまで走れるのにロビーだと16人上限なところ等、まだ気になるところがあるので、そのへんは製品版を待てって感じですかね
・その他
まず車種に関して
発売前の全車種リスト公開からとにかく「車種が少ない!!」って声をよく聞きますが、今作はスポーツモードをはじめとするレースがメインなので、Gr.4やGr.3等そのままでほぼ同じ性能のクルマが結構いっぱいあるので数で見るほど車種不足は感じられません。
ですが、スケープスやリバリーエディタを使ってるとやはり少なく感じます。例えばスケープスの背景って一般道とか駐車場とかが多いんですけど、収録されてる車種がレーシングカーメインなので背景に似合うクルマが少なく感じたり、リバリーできるならエボⅢをウィンフィールドカラーにしたいと思ってもエボⅢが無くてそれは不可能だったり…という感じで(^^;)
車種より深刻だと思うのはコースの数
とにかく少ないと思います。40コース17ロケーションとありますが、実際Gr.4や3でレースができそうなコースはベータ版だと
・レイクマジョーレ
・インテゴラスサーキット
・ブランズハッチ
・ドラゴントレイル
・マウントパノラマ
・ニュルブルクリンク
・鈴鹿サーキット
のせいぜい7コース。追加されるって噂があるGT500だと鈴鹿しか走れないじゃんって感じだしね…
書いてて思ったけど、車はレーシングカーメインなのに、コースは東京エクスプレスウェイとか京都ドライビングパークとか市販車が似合いそうなコースだったり、オフロードコースやオーバルコース等、数少ないラリーカーや収録されてないナスカー向けのコースが結構な数あるアンバランスさが、車が少ない・コースが少ないと感じさせてしまう原因かなと思いますね
まあFIA公認ゲームになってったことで、シルバーストンくらいは復活しそうだから、気長に待ちましょう
・総括僕は、絶対に買いのゲームです。レースすることがメインでグランツーリスモを遊んでる人にとっては、山内代表が言うように今までで一番面白いグランツーリスモなんじゃないかと期待が持てるオープンベータでした
ですがGT2やGT4みたいな、身近な車で走れるとか、愛車でレースしたいとか、そういう人は諦めましょう。そういうゲームじゃないですねこれは(笑)
たまたま愛車がこのゲームに出てる人は買いましょう。リバリーエディタで貼ってるステッカーとか再現して、スケープスで仮想旅行するだけで何十時間も遊べるボリュームです
現代のレーシングカーが好きな人、PS4買ったけど何のゲーム買えばいいか分らない人、クルマに興味はないけど写真が趣味な人、声優の高橋李依さんのファン、この辺にもおすすめできるゲームですね
今週に迫った発売日が待ち遠しい、内容の濃いオープンベータでした。
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